FRANK -フランク- (原題 : Frank)
被り物とマイケル・ファスベンダーのムキムキな体の不釣り合いさがとても奇妙。
視聴する前は被り物からしてコメディタッチな作品なのかなと思っていたのですが、
実際はコメディな要素は殆どなくてびっくり。
結構楽しみにしていたのでビジュアル以外の情報は極力入れずに観たせいか
あ、あれ?となった記憶があります。
ストーリーは被り物の男フランクを中心としたバンドを中心としたお話。
前述の通りコメディタッチなものと思って観たので心に闇を抱えたフランクや
バンド内でのゴタゴタなどがメインで中々に重い作品。
昔とあるバンドマンが「バンドは奇跡」と言っていました。
家族でもない人間が集まって毎日顔を合わせ、1つの作品を作る。
それぞれ作りたいモノの方向は同じかもしれないが、完全に一緒ということはありえない。
少し違う例えかも知れないですが、何人かで食事をするとします。
全員の食べたいものが満場一致なんてことあまりないですよね。
例え一致したとしても翌日、翌々日も一致するなんてことありえない。
それを毎日毎日毎日毎日周りと合わせないといけない、もしそうなったら物凄くストレスだと思います。
でもバンドの場合「私、今日は和食の気分だから」という理由で抜けれないんですね。
ましてや音楽なんてとっても細かい。1小節の音にどれだけ詰まってるんだってね。
それを何年も何十年も続けていける集合体。これを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぶんだと。
とまあそんな話を聞いていたこともあり、映画とはいえ見れてよかったです。
ただ登場人物がみんなこぞってぶっ飛んでいるので合わない人は合わないかと思います。
フランクは基本的にずっと被り物をしていて表情がわからないのですが、
それでも気持ちや表情なんかが伝わってくるのがさすがだなぁと。
あと音楽が好きな人にはおなじみのSXSWが劇中に出てきます。
昔からいつか行ってやると思っているんですが未だに行けないまま幾年。